第23回 iPadが気持ちよく入るバッグ
iPadやiPhoneに代表されるApple社の製品は、とても美しいデザインです。
スマホもタブレットも同じような形状、デザインで様々なメーカーから販売されていますが、Apple社製品は何かが違うと感じさせる美しさがあります。
素材、レイアウト、ラインなど、デザインや造形を構成する要素のすべてが調和されているから美しく感じるという事なのでしょうか。
世界中の人たちが美しいと感じる調和、その要素一つ一つにどれだけクリエイターのこだわりや情熱が詰まっているのか、どれだけの時間を費やされたのか、凄すぎて想像が出来ないほどです。
こんにちは。
backroomの商品管理を担当しているKOICHIです。
前回(仕事で使うiPadケース(ポーチ)何を使っていますか?)の続きのお話になります。
ちょうど一年前に、iPadで素敵な作品を創ってらっしゃるクリエイターさんと、iPadがジャストサイズで入って、持って使ってテンションが上がる、そんなバッグを一緒に作るプロジェクトがスタートしました。
ポイントとしては・・・・
- ガジェットケース感(カジュアルな)が出ない雰囲気でスタイリッシュなイメージ
- 固すぎないフォルム
- 高級感のある素材
- きれいな色
- iPadがスッと入る 取り出しやすいジャストサイズ欲しい
「スタイリッシュで、iPadが取り出しやすい」 ということから、クラッチバッグで進めていく事にしました。
ショルダーベルトで肩掛けができて、しっかり自立する、素材はスエードや革を使ってカジュアル過ぎない、「持って使ってテンションが上がる」を目指します。
イメージを具現化する
iPadのサイズは 11インチ を対象にします。
カバーやケースと一体になった状態を想定して、縦横サイズバランスと厚みを特に注意して進めます。
ラフなデザインイメージからスタートしてクリエイターさんと確認のやり取りを重ね、デザインを決めていきます。
iPadがジャストサイズで収納できて気持ちよく取り出せるために、バッグの開き方と収納するスペースのサイズが重要になります。
サイズバランスの難しさ
無印iPad(iPad11インチ)が気持ちよく収納できるサイズを目指してジャストサイズに設計していきます。
収納するモノにフォーカスしてデザインをすると、それに縛られることになります。
その制限の中で、
ガジェットケース感(カジュアルな)が出ない雰囲気でスタイリッシュなイメージ
を具現化できているのでしょうか。
僕らは、サンプルを作って検討することにしました。
美しいと感じる調和を目指して
素材、レイアウト、ラインなど、デザインや造形を構成する要素のすべてが調和されていること、先ずモックアップサンプルで確認します。
そして実際に商品として製造することができるか、このモックアップサンプルで確認することがとても重要です。
作り方、たとえば縫製が難しい場合、綺麗なラインが出ない、素材の良さが出ないなどの悪影響もあるからです。
いよいよ具現化されたモノが生み出されます。
ここからがモノ創りの楽しさと苦しさを味わうことになります・・・
それを乗り越えた先に、クリエイターさんと使う方に喜んでいただける!
美しいと感じてもらえる調和を目指して進んでいきます。
続く・・・