第21回 絵をどこでも描けるようにしたい
こんにちは、最近iPad✕goodnotes5で簿記の勉強をしているKEIです
iPadって勉強するのに最適なツール過ぎて手放せません。
さて、前回SH11NAさんからヒアリングした内容をさっそくbackroom内に共有し、デザインの方向性を検討しました。
SH11NAさんから聴取したポイントは下記のような内容です。
ペンが気持ちよく取りさせる
この開発の最も重要な部分。
「スケッチに必要な道具がすぐに取り出せるようになっている」
これが最大の特徴です。
特に鉛筆等がすぐに取り出せるようになっていることが重要です。
一部のアーティストさんは「鉛筆を育てている」そうです。
絶妙な長さや幅になった鉛筆で独自のタッチを出す。
そのために何本も違う線の描ける鉛筆を持ち運ぶ場合があるそうです。
だから育てた鉛筆を気持ちよくスッと取り出せるようになっていることがとても重要です。
SH11NA さんは生地に巻きつけるペンケースにペンを入れて持ち運んでいたそうです。
これでも良いのですが、電車やちょっとした待ち時間だと、広げるスペースや時間が無い場合があったそうです。
だからペンケースの機能をバッグにビルトインするわけです。
更にペンが縦に取り出せるような仕様にしたいのです。
生地はある程度厚さがあって欲しい
バッグは生地でかなり印象も機能も変わります。
今回のプロジェクトも男女兼用を目指すことから、やはり軽い方がいいだろうということになりました。
男女問わず、バッグの軽いは正義だと僕たちは思っています。
最初に僕たちが選定したのはX-PAC(エックスパック)という生地です。
X-PACは、セイルクロス(ヨットの帆)でシェア世界一を誇る、米・DIMENSION-POLYANT社が開発した、表生地+X-PLY(ファイバー)+裏生地という3種類の素材を特殊な方法で貼り合わせた3層構造からなる、強度・軽さ・防水性を兼ね備えた優れた特殊な生地です。
軽くて丈夫、経年変化で表情も変わるので長年お使いいただけるし、汚れにくくて、強い生地です。
生地の手配はとても時間がかかるので、生地だけはSH11NAさんへ先に確認した所…
「X-PACも良いが、ある程度厚さがあってひっかかりないような生地が良い」
ということでしたので、結論はコットン生地で制作することとなりました。
コットンも汚れにくく、経年変化で少し風合いが出るのでイメージに良い感じです。
hello my name is ステッカー
特定のアーティストさんはhello my name is というステッカーに自分の絵をかいて名刺代わりに渡したり、交換を行う文化があると、SH11NAさんに聞きました。
そこでhello my name is ステッカーも気持ちよく入り、交流する時にスッと取り出せるようにするポケットを付属させて欲しいとありました。
名刺代わりに小さなステッカーを渡すって、とても良い文化じゃないですか!?
アーティストじゃなくても、欲しいですよね。
※絵心が欲しい所です。
アナログとデジタルの融合
今までの意見は全てアナログのスケッチ道具についてです。
ではSH11NAさんはアナログのスケッチしかしないのか?
そんなことはありません。
お仕事の内容によってはiPadも駆使します。
特に大きな壁画を制作する時にはiPadで写真を撮って、画像にペンを入れて構図を考えるそうです。
これも巨大な絵を描くアーティストさんならではの使い方ですよね。
だから11インチのiPadも別のコンパートメントに入るようにしてほしいとのことでした。
まさにアナログとデジタルを融合
更に面白いものができるような期待感となってきました。
日常的に使えて一個で出かけられるように
やはりバッグを何個も持って出ては煩わしいものになってしまいますよね。
だから本プロダクトもバッグ1つで出かけられるようにします。
もちろん人によって持ち物が違うので、全ての人が1つで出かけられるようにはできませんが、お散歩やちょっとしたお出かけ程度には対応する大きさにする予定です。
こうしたSH11NAさんからの要望を全て解釈をして、デザインに落とし込みます。
しかし、ここからがbackroom。
「言われたことだけ」「聞いたことだけ」をデザインにしない。
クリエイターの要望以上のものを作るため、次回は自分達のアイディアも盛り込んでいきます。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。