第24回 絶景プロデューサーのトラベルリュック
こんにちは!backroomのkeiです
今日は先日予約開始されたLintta制作の始まりについて、お話したいと思います。
絶景プロデューサーの詩歩さんをご存知ですか?
絶景プロデューサー
詩歩(しほ)さん
静岡県浜松市出身。
累計63万部を突破した書籍「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」著者で、SNSのフォロワー数は100万人以上。 昨今の”絶景”ブームを牽引し、流行語大賞にもノミネートされた。現在はフリーランスで活動し、旅行商品のプロデュースや自治体等の地域振興のアドバイザーなどを行っている。
静岡県・浜松市観光大使
Instagram:@shiho_zekkei
「一度は死ぬまでに行きたい!世界の絶景」というフレーズを耳にしたことがあるのではないでしょうか。
この本の著者である詩歩さんと一緒に、今回は旅に最適なトラベルリュックを制作するまでのお話です。
なぜ詩歩さんと作ったのか
私も絶景が好きなので、詩歩さんの活動をSNS等で拝見しておりました。
詩歩さんのポストをみていくと、詩歩さんが必ず使っているバッグがあることに気が付きます。
しかし、そのバッグが廃盤になるという悲しいお知らせを当時、keiが耳しました。
それなら
『詩歩さんのためだけの、詩歩さんによる、詩歩さんのためだけのバッグを作ったら素敵じゃないか。』
『旅のスペシャリストが考えたバッグは、きっと多くの人が待ち望んだデザインになるかもしれない。』
このように考えて、詩歩さんに思い切ってお声がけさせていただいたのが、このプロジェクトのきっかけです。
さっそく詩歩さんに連絡をとりましたが非常にお忙しい方なので、少し返信まで時間を要しましたが、なんとか繋がり本プロジェクトの概要をお話しました。
僕たちの情熱が伝わり詩歩さんバッグという、新たなプロジェクトがスタートとなりました。
しかし、世はコロナ禍であり、打ち合わせもままならない状況です。
バッグ制作は生地の微妙な色合いを確認する作業が必要なので、WEBカメラの映像では微妙な色が伝わりません。
そのためお互いの手元にサンプルを2個用意して、ナンバリングしたモノを詩歩さん側とbackroom側に用意してのリモート会議。
時にはオンラインミーティング中でも画像だけでは質感が伝わらず、実際のサンプルをミーティング中に探しまわる等
困難な時もある中で、デザインの方向性をきめていく日々が約2年間続きました。
デザインの方向性
僕たちがオンラインミーティングに対して耐性が無いなか、詩歩さんが柔軟に対応してくれて、いまでも感謝です。
なんとかミーティングを重ねながら制作されたのが、この1stサンプルです。
詩歩さんバッグの原型はこんな感じのデザインでした。
コロナ禍のため、このファーストサンプルを制作するのにも、通常より時間を要しましたが、なんとか形にして詩歩さんにお届けしました。
サンプルから出てきたアイディア
”実物を手にすることでクリエイターさんのイメージが湧き上がる”
これが僕たちのプロジェクトあるあるです。
ここからは1stサンプルを土台にアイディアを盛り込んでいく作業を行っていきます。
リュックを地面に置く瞬間がある
「リュックをちょっと降ろして、地面に置かなければならない瞬間があるので対策したい。」
「バッグ底面が汚れるのがちょっと嫌なので、足がついてたらいいな。」
ということで、バッグには底足を付けることに。
底足にも様々な形状や材質があり、詩歩さんを悩ませましたが、最終的には軽量な5つの底足を設置しました。
携帯をさっといれる部分があったら便利!
「スマートフォンは出し入れの頻度が高いので、シンプルで取り出しやすいものが良い。」
「さっと後ろに手を回してスマートフォンを取ることもある」
ということで、シンプルなポケットをバッグ側面にデザインすることになりました。
スマートフォンは確かに取り出しの頻度も高いので、シンプルなポケットのほうがいいですよね。
色々と詩歩さんから様々なアイディアが湧き出てきました。
その他、こだわりのポイントは詩歩さんがブログにしてくれているので、是非ご覧ください。
詩歩さんならではアイディアがたくさんあり、これを図面にしていく日々が続きます。
工場選定
図面を引くだけでは世の中に製品を生み出すことはできません。
詩歩さんバッグのコンセプトを理解して生産してくれるメーカーさんも探さなければなりません。
本プロジェクトのバッグは、非常に細かな仕事が要求されます。
シンプルな構造のファッションバッグとは異なり、パーツ点数のとても多いバッグになることが予想されます。
なので細かな縫製が行えるメーカーさんに協力を依頼しなければなりません。
昨今は細かな縫製を施すメーカーさんが減少したり、とてつもないロット制限があったりと工場選定もすんなりはいきません。
backroomの製品は「安かろう」の世界ではなく
購入いただいたお客様が末永くご使用いただけるようなモノを目指しています。
何件か当たった後に、協力に応じていただけるメーカーさんがやっと見つかりました。
とあるハイブランドも取り扱う韓国縫製メーカーさんが、我々の方向性を理解していただき協力してもらえることになりました。
メーカーさんが止まる
詩歩さんに何度も確認を行いながら試作を繰り返す日々が続きます。
しかし、修正案を送信して改善サンプルを韓国メーカーさんにお願いするも、コロナの勢いが収まらず、メーカーさんの工場地域が度々ロックダウンとなります。
こればかりはしょうがないのですが、詩歩さんをだいぶおまたせしてしました。
コロナとも戦いつつ、様々な検討・改善を繰り返した結果、詩歩さんのバッグの仕様が決定しました。
こうして作り上げた1つのデザインが7月27日(水)に発売となります。
現在、先行予約がスタートしております。
予約分は発売日以降に順次発送となります。
予約数量に関しては余裕をもっておりますが、現在続々と予約が入っております。
backroomは過剰に生産はしないスタイルですので、一時的な売り切れになる場合もあります。
Linttaを確実に手に入れたい方は、お早めにご予約をお願い致します。
次回は「Linttaの名前がつくまでの裏側」をお伝えします。