第8回 できないことが増えている
こんにちはbackroomです。
本日も閲覧ありがとうございます。
様々なクリエイターさんとつながり、とてもユニークなご意見をいただき刺激的な日々を送っております。
国内縫製が良い理由
アイディアの中には「これは国内で作らないと無理かも」という場合もあります。
なぜ国内なのか?というと、コミュケーションの問題です。
僕たちの生産スキームにはもちろん海外工場という選択肢もあります。
日本語対応している工場さんもあれば、英語対応のみの場合もあります。
僕たちも英語には対応していますが、複雑な形状や特殊な作り方の場合は、国内で作ったほうが誤解を生まず正確な製品ができあがります。
伝言ゲーム
僕たちの仕事はある意味「伝言ゲーム」です。
クリエイターさんの要望を理解できるかの”インプット”
正確かつ具現化できる情報を工場側へ伝えられるかの”アウトプット”
両方の高いスキルが無いと、思い描いたようなモノを世に出すことはできません。
ご存知の通り、間に人がたくさんいると伝言ケームは難易度が上昇します。
中間を可能な限り省いた僕たちのスタイルは、工場とのコミュケーションが鍵となってくるのです。
具現化するために
僕たちとクリエイターが考えたアイディアを具現化するために一部のバッグは国内縫製を検討しました。
ところが、海外工場の方が僕たちのやりたいことができる実情が浮かび上がってきました。
要因は機械が無いのです。
バッグの縫製と言っても、細かな細工を行いたい場合は部分用のミシンが必要になる場合があります。
細かな部分を縫う特殊なミシンは海外工場に持っていき、逆に国内ではできないとメーカーさんに言われてしました。
ではなぜ海外にもってしまったのか?というと、需要低下・賃金高騰です。
国内から技術が消える
国内は工賃が高いから海外で縫製する(依頼者)⇒国内では仕事が取れないので海外に工場をつくり機会を移管(工場)⇒国内の生産技術がなくなる
このような状況になっている工場(メーカー)もあり、実は国内の方がやれることが少なくなっている現状があるようです。
1メーカー、1ブランドでこの対局を変えることはできません。
流出は防げないかもしれませんが、国内で頑張っているメーカーさんと共に僕たちだからできる新たな取組を模索中です。